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Termehehーmeheh


インドネシアのテレビ番組で私のお気に入りは『Termeheh-meheh』
TransTV 土、日曜 19;15~〔バリ時間〕

毎回「クライアント」といわれる一般人が登場し、誰かに会いたい、探してほしいというあらすじ。マンダラ(イケメン)とパンダ(丸顔の可愛い女の子)の2人が同行してレポートしながらの一時間。

別れた昔の恋人を探しに行った先で元恋人の両親に罵声を浴びせられたり、
訳ありの女にやっと会えたら、逃げ出されたり、逆ギレされたり、
尾行していくとそのままオヤジと高層アパートに消えたり(どうやら売春している様子。)
『事実は小説よりも奇なり』ハラハラ・どきどきの展開なのです。

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ネットで検索すると、絶対やらせだと言うコメントもあるけれど、やらせにしてはリアルすぎる
場面も多々ありまして。インドネシア人の今の姿を知るにはとても面白いのです。

いままでのストーリーでは、

●恋人が急に姿を消した。彼のPCをあけたら、『腎臓』についての検索がいっぱい見つかる.
恋人の知り合いやら色々尋ねて行くのだが、最後に見つかった彼は高級車にプレマン〔ヤクザみたいな〕と乗せられていて、降りてきても常にお腹を押さえている。どうやら、〔借金返済のため〕シンガポールで臓器売買をしてしまったらしい。

●旦那が居なくなる。彼が通っていたスポーツジムに情報を探しにいくクライアント。
彼のジム仲間が、イケメンのマンダラに「情報」を携帯で教えてくる。
この仲間も実は同性愛者なのだけど、あるマッサージ屋に行くよう指示された
マンダラは隠しカメラを持って潜入。ゲイ専門のマッサージ屋でマンダラは
口説かれる。オフレコで随分過激なことがあったみたいでこのあと、マンダラは激怒する場面もあり。最後は、旦那がオカマと路上駐車しているところを
キャッチ。旦那とオカマとクライアントの奥さんが3人で大喧嘩になる。
最初は女二人と男一人の喧嘩が、興奮してきたオカマはオヤジに戻って暴れまくる。

●クライアントは98年の大暴動以来音信不通になった大学の同級生〔中国系〕をさがす。同級生が当時住んでいた家はもちろん別の人が住んでいて、そこで得た情報を元にジョグジャの町を探しまわる。同級生の当時の恋人の自動車修理工場を尋ねると、男は不在。現在の妻が逆上。戻ってきた夫に食ってかかる。そして、元恋人は彼女の遠縁の住所を教える。

たずねていくと大叔母さんは泣き崩れる。『あの子はあの暴動で気が触れてしまったんだよ。』
精神病院へ面会にいくと大学生の生き生きした面影とは変わり果てた、うつろな目をした彼女がいた。クライアントの事もぜんぜんわからない様子。
彼女以外の家族は暴行されたり、焼きうち同然の目に遭い、亡くなってしまったとのこと。当時のテレビでも知らされなかった悲惨さが伝わってきた。

なんだか見始めるとやめられない展開なんです。

「シネトロン」というこちらのドラマはほんと白々しくて、おおげさ。

リアルな番組が受けるのはよくわかる。多少の演出はあったとしても
この一時間めったに見られないヒトの秘密、ダークな部分がさらけだされるのだ。

Termeheh-meheh とは、すすり泣くという意味だそうです。
by pilihpilih | 2009-01-20 09:52 | バリ
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